VISION 1/43 Nissan Skyline 2000GT-R (KPGC10) with Spoiler (NISSAN Works Wheel) Metallic Green
1968年に登場した3代目スカイライン。エッジを強調した角ばったデザインのボディから、後にハコスカのニックネームで親しまれるようになりました。
先代モデルでは、日本グランプリを制するためのホモロゲーション車両として、急場しのぎで追加された6気筒モデルのGT系でしたが、3代目では開発当初からSOHC 6気筒モデルの設定は織り込み済み。さらには標準モデルの登場から遅れること約半年、1969年2月にはプロトタイプレーシングカーのR380譲りのDOHC 6気筒、S20型エンジンを搭載した4ドアセダンのGT-Rグレード(PGC10型)が発売されました。
GT-Rはモータースポーツでの使用を前提としたホモロゲーションモデルで、快適装備や装飾トリムの一切を省く一方で、価格はSOHC 6気筒車(GT)の100万円前後よりも約50万円高の高額車でした。その車体価格の半分近くを占めたのがS20型エンジンであったと言われています。
そんなGT-Rは当初の目論見通り、国内のツーリングカーレースでは圧倒的な強さを見せ、1970年秋にはホイールべースで70mm短い2ドアハードトップ(KPGC10型)にベースを変更して戦闘力をアップし、1971年末にワークス活動を撤退するまでの間に49連勝と通算にして50勝という輝かしい戦績をマークしています。
ハコスカのGT-Rは4ドアセダン(PGC10)と2ドアハードトップ(KPGC10)と合わせても2,000台弱しか生産されておらず、現在は超コレクターズカーとして、世界的にその名を知られる存在となっています。